植物

ビカクシダの胞子培養に挑戦。やり方を解説します。

こんにちは、モスです。

いつもは塊根植物中心に実生株を育てていますが、今回は以前より興味があったビカクシダの胞子培養に挑戦します。

ビカクシダを手に入れるなら、成長したものを買ってくるのが最も簡単で、ネザーランドのような種類であればホームセンター等に安価で販売されています。

ただ、私が興味があるのはリドレイという品種。

模様の綺麗な貯水用に加え、文字通り鹿の角のような胞子葉を展開させる非常に美しい品種です。

こちらの品種は大きなものを購入すると、それなりに良いお値段がします。

一方で胞子であれば、メルカリ等で高価な品種のものでも千円程度と比較的安価に購入が可能です。

普段実生をやっている私からすれば、小さな苗から育てることはぐんぐん育つ喜びと安価で色々な種類を楽しめる一石二鳥の方法。

色々調べる中で、気軽に試せて育成の様子も良さそうな胞子培養の方法を見つけましたのでご紹介します。

準備するもの

こちらが今回用意したものです。

  • ザル付きタッパー
  • 茶こし
  • 胞子
  • 消毒用エタノール
  • ジフィーセブン

タッパーと茶こしはダイソーで。

胞子はメルカリで購入しました。乾燥させるために3日間くらい紙で包んでいました。

胞子培養の方法

まずは消毒

胞子培養の天敵はカビや菌です。高湿度環境で育てるため、可能な限りそれらの混入は避けなければいけません。手や器材の消毒はしっかり行いましょう。

消毒用エタノールはなんでも大丈夫です。お持ちのものを使ってください。

私は普段から愛用しているパストリーゼ77を使用しました。

ジフィーセブンの準備

器材が消毒できたら苗床となるジフィーセブンを準備します。

ピートモスを使用する方法もあるのですが、ジフィーセブンの方が準備が簡単なのと、養分も入っているようで育成スピードも早い様子です。

コストは少しかかりますが、ピートモスを使用する場合は他にもふるい等の器材が必要になりますので、とりあえず始めたいという方はジフィーセブンがおすすめ。大量に胞子培養するようになったらコストが抑えられるピートモスを使うのが良いかもしれません。

10分程度水につけておくと、このように膨らんできます。

これでジフィーセブンも準備オッケーです。

胞子を茶こしでふるう

ジフィーセブンが膨らんだら胞子を撒いていきます。

まずは茶こしもエタノールでしっかり除菌します。

購入した胞子は塊になっていますので、ふるいで均等に細かく分ける必要があります。

紙の上で少し均等に落とす練習をしてから挑戦しましょう。

均等に撒けそうでしたら実際にジフィーセブンに振りかけていきます。

今回は少し胞子が多めだったので、ジフィーセブン5個では足りませんでした。もう少し準備しておけばよかった。

乾燥しないように腰水

胞子が撒けたら蓋をしますが、この際に乾燥を防ぐために腰水をします。

今回はザル付きのタッパーを使っていますので、少し高さがあります。ジフィーセブンが少し浸かるようにして、常に水分が供給される状況にします。

直射日光の当たらない明るいところで育成

強光は必要ないですが、ある程度は必要です。

直射日光の当たらない明るいところにおけば良いです。

私は観賞魚用のライトを持っていますので、そちらを使用しています。

とりあえずここまでできれば後は待っていれば、1ヶ月くらいで可愛い前葉体が出てくるはずです。

経過についてはまた続けてご紹介できればと思います。

胞子培養に興味を持った方は、簡単にできますのでぜひチャレンジしてみてください。